エアロネクスト、ACSLと「4D GRAVITY」搭載産業用ドローンの新機体開発着手

株式会社エアロネクスト(以下:エアロネクスト)は、株式会社⾃律制御システム研究所(以下:ACSL)と連携の下、重心制御技術「4D GRAVITY」を搭載した新機体の開発に着手した。

エアロネクストが展開する重心制御技術「4D GRAVITY」は、ドローンに荷物等が搭載された際に変化する重心に対応することで、飛行時の安定性や信頼性の向上を可能とする。この度、ACSLが持つ産業用ドローンの開発ノウハウや画像処理・人工知能(AI)を活用した自律制御技術と統合することにより、インフラ点検や郵便・物流、防災等の幅広い分野において、より安全かつ高効率な産業用ドローンの実現を目指し、新機体開発を開始した。

開発完了後、同機体はこれまでACSLが展開する産業用ドローンのプラットフォーム機体「PFシリーズ」のラインナップとして加えられる予定。

エアロネクストは、機体の構造を根本的に見直し、独自の重心制御技術「4D GRAVITY」を開発した。従来のドローンでは実現できなかった安定性、信頼性で産業用ドローンの用途範囲を拡大する。また、4D GRAVITYをドローンの標準技術にするために特許ポートフォリオを構築し、これらのライセンスビジネスのグローバル展開を推進するとしている。

また、ACSLは産業分野における既存業務の省人化・無人化を実現すべく、ドローンを中心にAIやクラウド、エッジコンピューティングを含めた無人化システムの開発を進めている。特に、画像処理・AIのエッジコンピューティング技術を搭載した最先端の自律制御技術を提供しており、既にインフラ点検や郵便・物流、防災などの分野で採用されている。

両社は、「ドローン前提社会の実現」と「新しい空域の経済化」というビジョンを共有し、相互のノウハウ・技術を組み合わせ駆使することで、生産性と効率性を保有する産業用ドローンを提供し、幅広い産業用途での活用を推進していくとしている。

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