木の外壁ぴっかぴか 魚津・星の杜小児童が塗装

魚津産の杉材を使った外壁を塗装する4年生=魚津市星の杜小学校

 魚津市星の杜(もり)小学校の4年生53人が8日、同市住吉の同校で、地元の木材を使った校舎外壁の塗装を体験した。同校は公立小中学校では全国初の木造3階建て。児童は自分たちの手でメンテナンスすることで、校舎への愛着を深めた。

 校舎は人目に付きやすい1階部分のみ外壁に魚津産のスギ材が使われている。今回は職員室前など北棟の約120平方メートルを塗装した。

 ヨシダトラスト(同市三ケ)の社員らが講師を務め、塗料を薄く伸ばすようアドバイスした。4年生は昨年も塗装を経験しており、スギ板を丁寧に塗り、ぴかぴかに仕上げた。佐々木真依さんは「今回は2回目だったので、うまく塗れた」と話した。福井大工学部の西本雅人講師の研究室、東畑・鈴木設計共同体が協力した。

 校舎外壁の木材は、雨風から守るため、定期的に塗装して保護する必要がある。市教委は、木造校舎を大切にする思いを育もうと、児童の塗装体験を恒例行事にしようと検討している。

 6年生は同日、木材活用講座に参加し、林業などへの理解を深めた。5年生は9日、校内の壁に飾る木材のデザインパネルを作る。

(新川支社・松下奈々)

地元の木材をふんだんに使った校舎で講師らの説明を聞く児童
子どもたちが作った木材パネルが並ぶ校内

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