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長崎原爆がさく裂した8月9日午前11時2分に撮影した写真を集めた「忘れないプロジェクト写真展」が8日、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで始まった。市内外から118点が寄せられ、街頭で黙とうする人の姿や平穏な日常風景などを通して、平和の尊さを伝えている。11月4日まで。
被爆者でアマチュアカメラマンの小川忠義さん(75)=長崎市江平1丁目=が、原爆や戦争の記憶を風化させないため2009年から毎年開いている。会員制交流サイト(SNS)を通して作品を募集し、スマートフォンなどで今年撮影された写真を受け付けた。
11時2分を差す時計や晴れた空、街頭で手を合わせて祈る人、勉強やスポーツをする子どもなどの写真が並び、撮影者による平和へのメッセージも展示している。今年は中国から25点の出品があり、初参加の高校生として長崎市の瓊浦高写真部が6点を出した。
小川さんは「原爆で一瞬のうちに多くの人が亡くなった悲惨さを忘れてはならない」と話す。来年8月9日は被爆75年の節目で、東京五輪の閉会日にも当たるため、何らかの企画をしたいという。