かもめ掘削機接触 国土地理院 地図に誤り 80メートルずれを修正

 国土地理院の地図でJR長崎線の長崎トンネル(長崎市)の位置を誤って記載していた問題で、同院は8日、地図を修正したと明らかにした。7月に同トンネルの天井をボーリング工事の掘削機が貫通して特急列車に接触した事故があり、誤記載が判明していた。
 ボーリング工事は鉄道建設・運輸施設整備支援機構が発注。工事図面の基になった国土地理院の地図では、長崎トンネルが実際の位置から約80メートルずれて記載されていた。同院は誤記載の原因について「当時の記録がないので分からない」としている。
 国土地理院はJR九州からデータの提供を受け、九州全域で在来線のトンネルの位置確認と地図の更新作業を進めている。長崎トンネルの位置は9月26日に修正した。

 


© 株式会社長崎新聞社