紅葉の絨毯はまさに絶景!立山の紅葉見ごろ情報と厳選スポット4選 立山の紅葉について特集します!登山者に人気の立山黒部アルペンルートは、秋になると一面の紅葉の絨毯で訪れる人を楽しませてくれます。今回は数ある紅葉スポットの中から、編集部が特におすすめする厳選スポットを4つ紹介します!

紅葉で赤く燃える立山はまさに絶景!

立山は、北アルプス北部に位置する日本百名山の一座で、雄山・大汝山・富士ノ折立の3つの山から構成されています。最高峰は標高3,015mの大汝山で、初心者でも登りやすい山として親しまれています。紅葉の名所としても有名で、標高によって木々が色付く時期が違い、高いところは9月下旬頃、麓は10月下旬頃に見頃を迎えます。

日本を代表する山岳観光ルートの「立山黒部アルペンルート」は、その雄大な山脈が紅葉に彩られると多くの観光客で賑わいます。今回はその中でも、特におすすめの紅葉スポットを4か所紹介します!

どんな服装で行けばいいの?

汗冷えを防ぐため、乾きやすい化繊素材の吸汗速乾Tシャツをベースレイヤーに、薄手の長袖シャツや山シャツを着こみましょう。室堂は紅葉の見頃となる9月下旬では気温が一桁台なので、さらに薄手のフリースや防風ジャケットもプラス。行動中に着脱しやすいものが◎。下は、中厚のパンツが最適です。

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室堂平で紅葉の立山三山を楽しもう!

立山や剱岳登山の拠点で、立山黒部アルペンルートの中心地である室堂平は、立山直下標高2,450m地点に位置し、周辺には遊歩道が整備され、ハイキングが楽しめる散策エリアをはじめ宿泊できるロッジやホテルもある観光スポットとなっています。立山へは2時間程度で登頂でき初心者でも登りやすいため、登山と合わせて紅葉を楽しむのも良いでしょう。

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室堂平の紅葉の見ごろ

標高が高い室堂平や三山は、他のエリアより早い9月中旬頃から色付き始め、9月下旬から10月上旬にかけて見頃を迎えます。ナナカマド、ミネカエデ、チングルマが山肌を鮮やかに彩る姿を見られますよ!

最盛期には立山連峰の山肌から麓の室堂平に至るまで一面の紅葉が楽しめます。

室堂平には見所がたくさん!みくりが池やミドリガ池、雷鳥沢を巡って室堂平の紅葉を満喫しましょう!およそ2時間の紅葉ハイキングが楽しめます。

ロープウェイから紅葉の絨毯!大観峰~黒部平の三段紅葉

立山の頂上付近に降り積もった雪の「白」、紅葉に色付く山肌の木々の「赤」、そして紅葉前の木々が立ち並ぶ麓の「緑」と、上から順にグラデーションとなる「三段紅葉」と呼ばれる景色も見物です。立山の東側にある黒部ダムからが絶好のロケーション!10月中旬頃の限られた期間にだけ目にすることができる景色です。

大観峰〜黒部平の紅葉の見ごろ

三段紅葉が見られる大観峰から黒部平に至るエリアは、9月中旬~下旬頃に色付き始め、9月下旬~10月中旬頃が見頃となります。ダケカンバやナナカマド、ヤマウルシなどの木々が美しい姿を見せます。

紅葉真っ盛りの大観峰や黒部ダムからの景色は圧巻です!

10月中旬頃に山頂付近の雪景色が見頃を迎えます。そして麓の紅葉が始まるのも10月中旬頃からで、三段紅葉を狙うならば10月上旬~中旬頃がベスト!

立山ロープウェイに乗ろう!

大観峰(山側)と黒部平(麓側)をつなぐ立山ロープウェイは、ロープを支える支柱が途中に1本も無く、日本最長のワンスパンロープウェイとして知られています。支柱が無いことで視界を遮るものが何も無く、眼下に広がる大パノラマを存分に楽しむことができますよ!
所要時間:7分
料金(片道):大人1,300円/子供650円

立山黒部アルペンルート

木道歩きでゆったり紅葉を楽しむ!弥陀ヶ原

弥陀ヶ原は室堂の手前の標高1,600m~2,100mに位置し、南北2km・東西4kmに渡って広がっている高原地帯です。なだらかな斜面に湿原植物が生い茂り、餓鬼の田園と呼ばれる大小いくつもの湿原が散らばっています。秋の紅葉の季節には、弥陀ヶ原のあちこちが赤や黄、緑のカラフルな色彩に変化し、色鮮やかな景色を見せてくれます。

弥陀ヶ原の紅葉の見ごろ

ナナカマドやミネカエデなどの紅葉が見られます。また、湿地帯では草紅葉の鮮やかな色彩を楽しむことができます。10月上旬頃から高原バス道路沿いの山肌が色付き始め、10月いっぱいが見頃となります。

湿原保護のため湿地帯には木道が整備されており、北に大日連山の姿を目にしながら散策することができます。トレッキングコースは周回コースで、途中で分岐している道に入れば40分~1時間程度の小回りで巡ることもできます。じっくりと弥陀ヶ原を味わいたい場合は大回りで1時間半~2時間かけて歩くこともできます。

所々に位置する池塘が鏡のように光を反射し、鮮やかに色付く湿原の風景にアクセントを与えています。

国の名勝・称名滝と紅葉の絶景は圧巻!

称名滝は、立山山麓にある弥陀ヶ原高原から流れ落ちる日本百名瀑の滝で、70m・58m・96m・126mと上から4段に分かれ、トータルの落差が350mと日本一を誇っています。雪解け水が流れ込む春などの水量が増すときには、称名滝の右手にハンノキ滝が出現し、2つの滝が流れ落ちる姿も見られます。

称名滝の紅葉の見ごろ

称名滝は紅葉シーズンになると周囲に群生するブナやナナカマド、ヤマブドウなどの木々が色付き、滝のダイナミックな姿と合わせて絵になる絶景となります。10月中旬から色付き始め、10月下旬から11月中旬にかけて見頃を迎えます。

紅葉が深まると滝の持つ荘厳な雰囲気がより引き立てられます。

滝壺も滝のサイズ感に合わせ、深さ6m・直径60mと巨大!

水量が増すと右手に2本目の滝が出現!また違った趣を見せてくれます。

称名滝の周辺も紅葉で色付き美しい姿を見せるので、のんびり歩いて立山の息吹を感じてみて下さい!

アクセス・駐車場情報

室堂平へのアクセス

■車の場合
立山IC(北陸自動車道)―県道3号―県道6号―富山地方電鉄「立山」駅(約23km)
※「立山」駅からは立山黒部アルペンルートの公共交通機関を利用して移動。

<駐車場情報>
立山駅周辺に約900台駐車可能な無料駐車場や、混雑時に無料で開放される約600台分の臨時駐車場があります。
■電車・バスの場合
①JR「富山」駅で下車後、富山地方電鉄に乗り換え→富山地方電鉄立山線「電鉄富山」駅乗車→「立山」駅下車
②「立山」駅で立山ケーブルカー乗車→「美女平」下車
③「美女平」で立山高原バス乗車→「室堂」下車
※立山駅から室堂までの往復前売券もあります。

■直通バス
富山地方鉄道が運行する室堂直通のバスが富山駅前から出ています。
運賃・時刻表はこちら

黒部平へのアクセス

■車の場合
安曇野IC(長野自動車道)→国道147号→県道45号→「扇沢」
※長野自動安曇野ICで下りたら国道147号を北上、県道45号に突き当ったらそのまま扇沢方向へ道なり。距離約40km、所要時間約1時間。「扇沢」からは立山黒部アルペンルートの公共交通機関を利用して移動。

<駐車場>
扇沢トロリーバス乗り場の近くに約230台分の無料駐車場と350台分の有料駐車場があります。また、混雑時には約600~800台分の臨時駐車場が開放されます。

■電車・バスの場合
①JR大糸線「信濃大町」駅で下車後、アルピコ交通バスに乗り換え→「扇沢」下車
③「黒部ダム」から「黒部湖」まで徒歩移動
④「黒部湖」で黒部ケーブルカー乗車→「黒部平」下車
⑤「黒部平」で立山ロープウェイ乗車→「大観峰」下車

弥陀ヶ原へのアクセス

■車の場合
立山IC(北陸自動車道)―県道3号―県道6号―富山地方電鉄「立山」駅(約23km)
※「立山」駅からは立山黒部アルペンルートの公共交通機関を利用して移動。

<駐車場情報>
立山駅周辺に約900台駐車可能な無料駐車場や、混雑時に無料で開放される約600台分の臨時駐車場があります。

■電車・バスの場合
①JR「富山」駅で下車後、富山地方電鉄に乗り換え→富山地方電鉄立山線「電鉄富山」駅乗車→「立山」駅下車
②「立山」駅で立山ケーブルカー乗車→「美女平」下車
③「美女平」で立山高原バス乗車→「弥陀ヶ原」で途中下車
※立山駅から室堂までの往復前売券もあります。

■直通バス
富山地方鉄道が運行する室堂直通のバスが富山駅前から出ています。弥陀ヶ原で下車。

運賃・時刻表はこちら

称名滝へのアクセス

車の場合
立山IC(北陸自動車道)―県道3号―県道6号―富山地方電鉄「立山」駅(約23km)
※「立山」駅からは立山黒部アルペンルートの公共交通機関を利用して移動。

<駐車場情報>
立山駅周辺に約900台駐車可能な無料駐車場や、混雑時に無料で開放される約600台分の臨時駐車場があります。

■電車・バスの場合
①JR「富山」駅で下車後、富山地方電鉄に乗り換え→富山地方電鉄立山線「電鉄富山」駅乗車→「立山」駅下車
②「立山」駅で「称名滝探勝バス」に乗車

名峰に相応しい立山の絶景紅葉スポットへ行ってみよう!

立山には人気の高い紅葉スポットがたくさんあり、どれも素晴らしい絶景ばかり。立山登山の拠点となる室堂には宿泊施設もたくさんあるので、登山と合わせて紅葉を楽しむのも良し、1泊2日で紅葉スポットをじっくりめぐるのも良いでしょう。是非、秋の行楽日和を狙って立山へ行ってみて下さい!

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