臓器移植 意思表示に関心を 緑の光でPR 10日から長崎・眼鏡橋など

 10月は臓器移植普及推進月間。臓器移植を啓発する「グリーンリボン」キャンペーンの一環として、県健康事業団と県は10日から今月末まで、長崎市の眼鏡橋と県庁駐車場棟を緑色にライトアップする。
 臓器移植について理解を呼び掛け、臓器提供に関する意思表示の推進につなげることを目的に毎年実施。10日から31日まで毎日午後6時半~10時に点灯する。
 県によると、県内で提供された臓器について、県内の移植希望者が優先して選択されるルールになった2002年度以降、県内の腎臓提供者は毎年1~5人で推移。昨年度は提供者1人、移植数二つだった。
 一方、本県の人工透析患者数は4134人(3月末時点)で、このうち腎臓移植希望登録者数は151人(昨年12月末時点)。臓器提供が追いついていない。
 県国保・健康増進課は「これを機に臓器移植について考え、運転免許証などにある意思表示に関心をもってもらえれば」としている。

© 株式会社長崎新聞社