高級魚の栽培漁業確立へ 稚魚生産施設が完成

完成した種苗生産施設を見学する出席者=滑川市高塚

 滑川市高塚の県農林水産公社滑川栽培漁業センター内に整備された「キジハタ・アカムツ種苗生産施設」の完成記念式が10日、同所で行われた。稚魚の生産と放流技術の確立に向けた研究を担う施設で、高級魚のキジハタとアカムツ(通称・ノドグロ)の栽培漁業の事業化を目指す。

 施設は現在の2倍となる6万5千匹の稚魚を生産でき、放流に適した方法や場所を研究し、漁獲量の拡大を目指す。式典には約50人が出席し、石井隆一知事が「施設の完成は、持続可能な水産業に向けた大きな一歩。放流技術を確立し、事業化を目指す」とあいさつ。中川忠昭県議会議長や尾山春枝県漁連会長が祝辞を述べた。

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