北陸の景気「緩やかに拡大」7カ月連続 日銀金沢

 日銀金沢支店は10日発表した10月の金融経済月報で富山など北陸3県の景気についての全体判断を7カ月連続で「緩やかに拡大している」とした。

 主要項目では住宅投資の判断を「増加している」から「高水準で横ばい圏内の動きとなっている」に引き下げた。新設住宅着工戸数は消費増税前の駆け込み需要が一巡しており、23カ月ぶりに下方修正した。

 武田吉孝支店長は9月短観なども踏まえ、前向きな循環メカニズムは途切れておらず「ごくごく緩やかだが拡大基調を続けている」と指摘。先行きは海外経済の減速など不透明感が根強く、生産活動や設備投資、消費増税後の個人消費の動きも含めて目が離せない状況が続くと説明した。

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