全国障スポ茨城大会 台風19号接近で中止 長崎県選手団とんぼ返り

 第19回全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」は10日、台風19号の接近に伴う安全確保のため、12~14日に予定していた大会の開催を中止すると発表した。
 長崎県選手団(土岐達志団長)の総勢44人は10日午前中、県庁ロビーで行われた結団壮行式に臨み、午後1時50分長崎空港発の飛行機で出発。それぞれの目標を胸に士気を高めていたが、搭乗中の午後2時5分に全日程の中止が決定した。飛行機の中で一報を受けた選手たちは、再び夕方の飛行機で長崎へとんぼ返りした。
 長崎県勢は今年、1枠の九州予選を勝ち抜いたバレーボール(聴覚男子)とソフトボール(知的)をはじめ、8競技に54人の選手がエントリーしていた。このうち、長崎を出発したのは、午前中までに中止が決まっていなかった陸上、卓球、フライングディスクの3競技の選手たち。長崎県選手団の亀田信樹総監督は「大会を楽しみにしていた選手たちが残念でならない。大会本部には、もっと早く判断してほしかった」とがっかりしていた。

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