Rソックス・ベッツ 来季の年俸は2770万ドルとの予想

レッドソックスが誇るスター外野手、ムーキー・ベッツは来季終了後にフリーエージェントとなる。そのベッツについて、選手の移籍情報などを扱う「MLB Trade Rumors」は来季の年俸を2770万ドルと予想。これは昨オフ、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)が8年2億6000万ドルで契約を延長する前に手にした2600万ドルを上回り、年俸調停権を有するフリーエージェント前の選手としては史上最高額となる。

ベッツは以前からフリーエージェント市場で自身の価値を試したい意向を示しており、レッドソックスとの契約延長には消極的である。一方、レッドソックスの筆頭オーナーであるジョン・ヘンリーは、来季の年俸総額をぜいたく税の課税ラインとなる2億800万ドル以下に抑える方針を明らかにしており、球団社長兼CEOのサム・ケネディは、ベッツとJ.D.マルティネスの両者を来季もチームに留めておくのは難しいと発言。マルティネスのオプトアウト(=契約破棄)の決断次第ではあるものの、ベッツがトレードで放出される可能性が高まっている。

レッドソックスは戦力補強のためにトレードで次々に若手有望株を放出してきたため、球団の次代を担う若手有望株に乏しいという現状がある。そのため、レッドソックスはベッツがフリーエージェントとなって他球団へ流出した際に得られるドラフト補償指名権よりも、ベッツのトレードで複数の若手有望株を得ることを好むであろうと見られている。レッドソックスが契約延長の可能性がないベッツの放出に踏み切っても決して不思議なことではない。

ベッツがトレードで放出される場合、その行き先は契約が残り1年のベッツに複数の若手有望株を差し出すことを躊躇しないコンテンダー(=優勝を目指すチーム)に限られる。「MLB Trade Rumors」のマーク・ポリシャックは先日、ベッツ獲得に適したチームとしてフィリーズ、パドレス、レッズ、メッツの4球団を挙げていた。

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