2019年F1日本GPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=5番手/2=3番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=6番手/2=6番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=16番手/2=12番手、FP1でピエール・ガスリーのマシンに乗った山本尚貴は17番手、ガスリーはフリー走行2で9番手タイムをマークした。
大型台風が接近するなか、金曜プラクティスは2回ともドライコンディションでの走行となった。FP1開始前に、土曜の走行はすべて中止されること、FP3はキャンセル、予選は日曜午前10時から11時に開催されることが、正式に決定した。しかし、日曜午前に予選ができるコンディションでなかった場合、決勝グリッドはFP2の結果に基づいて決定すると、FIAは発表している。
今回、全日本スーパーフォーミュラ選手権およびスーパーGTの2018年チャンピオンである山本尚貴が、FP1でガスリーのマシンに乗り、F1公式プラクティスデビューを飾った。山本のベストタイムは1分32秒018で、レギュラードライバーであるダニール・クビアトのひとつ下のポジションにつけ、そのタイム差は0.098秒だった。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
ホンダのホームであるここ日本、鈴鹿サーキットで多くのファンの皆さんを前にしてレースができることをうれしく思っています。
台風の接近により明日のFP3と予選がキャンセルされることから、日曜に開催される予選、レースに向けたセットアップを前倒しして、FP2の中で実施しました。日本グランプリを楽しみにしていたファンの皆さんにとっては明日のキャンセルは非常に残念なことだと思います。我々ホンダのメンバーにとっても同様の気持ちです。ただ、皆さんの安全を優先しての決定ですので、ご理解いただければと思います。
今日のセッションについてはいい手応えを感じているので、日曜の予選、決勝に向けて十分な準備をして臨みたいと思います。
また、FP1では山本尚貴選手がレッドブル・トロロッソ・ホンダのマシンで走行しました。山本選手にとっては初めてのF1でのドライブでしたが、的確にエンジニアにフィードバックを行い、課された役割を確実に遂行してくれました。個人的にもF1で日本人ドライバーと一緒に仕事ができたことをうれしく感じています。