ALCS進出の立役者・コール 10個の驚くべきデータを紹介

日本時間10月11日、アストロズはレイズとの地区シリーズ第5戦に6対1で勝利し、ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズへの進出を決めた。その立役者となったのが、2度の先発登板で2勝をマークしたゲリット・コールである。MLB公式サイトではコールについて10個の驚くべきデータを紹介している。

①コールは第5戦での8個目の奪三振により今シリーズでの奪三振数が23となり、2012年のジャスティン・バーランダーと2017年のスティーブン・ストラスバーグによる従来の地区シリーズ記録(22奪三振)を更新。最終的に記録を25まで伸ばした。

②25奪三振は地区シリーズ新記録だったのみならず、ポストシーズンの単一シリーズでの球団記録を更新。従来の記録は2017年にバーランダーがリーグ優勝決定シリーズでマークした21奪三振だった。

③単一ポストシーズンでの最初の2登板で合計25奪三振は歴代2位の数字。これを上回るのは1968年のワールドシリーズのボブ・ギブソン(27奪三振)だけである(当時のポストシーズンはワールドシリーズだけだった)。

④ポストシーズンでの連続した2登板で合計25奪三振は、マイク・ムシーナと並ぶ歴代2位の数字。これを上回るのは前述のギブソンだけである。

⑤日本時間8月8日から地区シリーズ第5戦まで、コールは11登板連続で2ケタ奪三振を記録。レギュラーシーズンでの9登板連続2ケタ奪三振はメジャー新記録となった。

⑥ポストシーズンを含めると、今季のコールは351奪三振を記録している。これは歴代6位の数字であり、歴代最多は2001年のランディ・ジョンソンによる419奪三振となっている。

⑦コールは地区シリーズ第5戦の3回に三振を奪えなかったが、それまで日本時間8月2日から73イニング連続で三振を奪っていた。データ会社の「エリアス・スポーツ・ビュロー」によるとエクスパンション時代(1961年以降)の従来の記録は33イニングだった。なお、コールは第5戦の7回にも三振を奪えなかった。

⑧コールが先発した試合でアストロズが敗れたのは、日本時間7月13日の敵地でのレンジャーズ戦が最後である。ホームでの試合に限定すると、アストロズが最後に敗れたのは、日本時間5月23日のホワイトソックス戦が最後である。

⑨コールは前述のホワイトソックス戦以降、自身18連勝中である。STATS社によると、単年の連勝記録(ポストシーズンを含む)としては1912年にニューヨーク・ジャイアンツのルーブ・マーカードが19連勝を記録して以来の快挙となった。

⑩ピッチ・トラッキングが開始された2008年以降、レギュラーシーズンとポストシーズンの合計で676回の空振りを奪ったのは歴代最多である。コールは地区シリーズ第2戦で33回、第5戦で19回、合計52回の空振りを奪った。

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