大型で非常に強い台風19号の上陸を前に、県内の各自治体も避難所を開設するなど、その備えに追われている。県央部の愛川町は11日午後3時、小中学校など計10カ所に避難所を開設した。
その一つ、町立菅原小学校(同町中津)の体育館には午後9時現在、近くの住民4人が避難していた。
アパートで1人暮らしの女性(81)は「夜に何かあった時、避難できなくなると思い、早めに来た」と説明。「職員が床に台を置いて寝床を作ってくれ、安心して過ごせる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
別の女性(73)は飲み物や卓上ライト、乾電池などを持参。「9月の台風15号の時も避難した。被害が出なければいいが…」と祈るように話した。
これから体育館に向かうとの連絡も、町に複数寄せられているという。