長崎県東彼川棚町下組郷の県立桜が丘特別支援学校(村川佳恵校長)のイメージキャラクターとして活躍している「さくらンダー」が今年、“成人”の年を迎えた。20年前に当時の生徒が発案。現在も校内のイベントを盛り上げる。13日に開かれる文化祭で記念の企画展示がある。
1999年、体を動かすのが得意ではない4人の生徒でつくる「右脳クラブ」が考案した。クラブ内でなかなか笑わない仲間を笑顔にするために生み出したという。人を笑わせるのが大好きな性格で、名前は同校のシンボルであるサクラの木にちなんでいる。
当時勤務していた野本晃希教諭ら5人が数年後、さくらンダー誕生にまつわる生徒の友情物語を絵本にまとめた。文化祭では、絵本の原画や野本教諭が新たに書き下ろした4こま漫画などを展示。20年間の活動で傷んだコスチュームも塗り直しや補修をしてステージに登場する。
野本教諭は「20年も親しまれているのはうれしい。今の生徒に誕生秘話を知ってもらい、これからも愛されるキャラクターであってほしい」と話している。
さくらンダーが〝成人〟 仲間を笑顔にするヒーロー 桜が丘特支 文化祭で企画展
- Published
- 2019/10/12 00:02 (JST)
- Updated
- 2019/10/12 11:16 (JST)
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