国民民主党の後藤祐一氏(衆院比例南関東)は11日の衆院予算委員会で、豚コレラ対策のワクチン接種対象地域を巡り、神奈川を含む「接種要望県」にも拡大するよう求めた。
農林水産省は10日の有識者会議で、ワクチンの接種推奨地域を飼育豚や野生イノシシの感染が確認された埼玉など10県に限定。これに対し後藤氏は、神奈川をはじめ10県に隣接する県なども接種できるよう国に要望していることを踏まえ、「農水省が『だめだ』と言って、(未接種の県で)豚コレラが発生したら責任を取れるのか」と訴えた。
江藤拓農相は「衛生管理を徹底し、野生イノシシの侵入を防ぐのが(対策の)王道だ。ワクチン接種は抑制的であるべきだ」と答弁し、対象拡大に慎重な姿勢を示した。