横須賀発祥の「スカジャン」世界へ 東京五輪・公式商品に

公式ライセンス商品「スカジャン」を手にする上地市長=横須賀市役所

 神奈川県・横須賀発祥のジャンパー「スカジャン」が11日、東京五輪の公式ライセンス商品に認定された。販売されるスカジャンは、前面に五輪の大会ロゴ、背中に龍と虎などがデザインされている。同日に横須賀市役所であったお披露目会見で、袖を通した上地克明市長は「世界でも『スカジャンと言ったら横須賀』であることを定着させ、地域活性化につなげたい」と期待を寄せている。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は、日本の技術や文化、伝統を生かした高品質の工芸品や商品を国内外に発信しようと、公式ライセンス商品「伝統工芸品コレクション」として3月から順次認定している。

 スカジャンは37番目の認定で、県内では「鎌倉彫」に次いで2件目。この日の認定は、スカジャンのほか愛媛の今治タオルのスタイ(よだれかけ)などが認定された。

 スカジャンは戦後、横須賀に駐留の米軍人のお土産品として人気で、横須賀の「ドブ板通り」が発祥と言われる。サテンの生地などに、鷹や龍、虎などの和風の刺繍を入るのが特徴。公式ライセンス商品のスカジャンは、大会カラーの藍色をイメージした生地に刺繍が施されている。

 価格は3万6千円(税別)で、販売予定枚数は100着。18日から東京2020オフィシャルオンラインショップなどで、11月3日からドブイタステーション(横須賀市本町2丁目)でも販売される。

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