夢のイリュージョン見て 石動小手品クラブ活動20年目

学習発表会に向け気持ちを高める児童。見守る山本さん(左)

 ■地元の山本さん指導 13日人気演目披露

 小矢部市石動小学校の手品クラブが活動を始めて今年で20年目を迎える。趣味でマジックを楽しむ同市城山町の山本護さん(76)が指導しており、これまで200人を超える子どもたちが夢のある不思議な手品の世界に触れた。13日の学習発表会は、過去に人気を集めたイリュージョンを披露する予定で、児童が練習に励んでいる。(小矢部支局長・柳田伍絵)

 手品クラブは4~6年生が参加するクラブ活動の一つで、2000年度に始まった。40歳からマジックを始めた山本さんに、教頭として赴任した小中学校時代の同級生が指導を依頼したのがきっかけだった。

 児童は1年を通じ、トランプや輪ゴムなど身近な物を使った手品から、大型の装置を使うイリュージョンまでに取り組む。クラブに参加したのは本年度の10人を含む計258人。学習発表会や地域のイベントに出演しており、マジックの面白さに目覚め、プロとして活動する卒業生もいる。

 13日の学習発表会では20年を記念し、過去に人気のあった五つのイリュージョンを見せる。大型トランプなど大掛かりな装置を使い、プロのマジックを子ども用にアレンジした演目などを披露する。

 クラブ長の坂田小乃羽(このは)さん(6年)は「みんなを驚かせたい」と意気込む。山本さんは「手品は万国共通で楽しめる素晴らしい趣味。魅力を感じてもらえればうれしい」と語った。

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