魅力ある高岡へ知恵結集

リノベーションの手法について説明する青木さん(左)

 ■空き物件で都市再生 リノベーションスクール  ■13日公開プレゼン

 空き物件を活用することで都市再生を目指す「第3回リノベーションスクール@高岡」が11日、高岡市守山町の西繊ビルで始まった。受講者は中心市街地の民家とテナントの活用策を練り、最終日の13日に行われる公開プレゼンテーションでオーナーに提案する。

 市と市中心市街地活性化協議会(会長・川村人志高岡商工会議所会頭)が開催し3回目。今回は16人が受講する。

 同ビルで開校式が行われ、都市再生プロデュースなどを行う「まめくらし」(東京)代表で、同スクールの講師を務める青木純さんがリノベーションの手法について紹介。物件周辺の近未来を描く重要性などを説明した。

 受講者は3グループに分かれ、中心商店街にあるビルテナントや山町筋の民家など対象物件を視察。周辺を歩きながら活用策を考えた。

 13日の公開プレゼンテーションは、午後2時から御旅屋セリオで行う。

 ■伝統産業で観光誘客 新モデル考えるフォーラム   ■他県の実践例学ぶ

 新しい産業観光モデルを考えるフォーラム「広域の魅力をつなげる」が11日、高岡市のホテルニューオータニ高岡であり、出席者約50人が中部地方の伝統産業を観光誘致に生かす方法を考えた。

 フォーラムは、中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局が「伝統産業を中心とした体験型産業観光プラットフォーム構築支援事業」として実施した。

 岐阜県高山市の田中明海外戦略部長は、同市が30年以上前から取り組むインバウンド(訪日外国人客)対策を紹介。「異文化に対する市民の高い理解度が大切」などと話した。

 愛知県瀬戸市の涌井康宣地域振興部長は、伝統の窯業を生かした施策について講演した。

 鋳物メーカーの能作(高岡市)の能作克治社長らをパネリストに迎えたディスカッションもあり、地域の魅力創出について意見を交わした。フォーラムは来年2月にも開かれる。

高山市のインバウンド対策を紹介する田中さん(左)

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