【台風19号】河川水位が各地で上昇 中小河川も危険、自治体「避難を」

台風19号の接近で増水した多摩川。東京側(奥)の河川敷は完全に水没。川崎側(手間)も土手の際まで濁流が迫る=川崎市幸区(12日午後3時すぎ)

 台風19号に伴う記録的な大雨で、河川の水位が各地で上昇している。1級河川の多摩川、鶴見川、相模川では氾濫危険情報(警戒レベル4相当)や氾濫警戒情報(同3相当)などが発表されており、県西部を中心に中小河川も危険水位に達している。地元自治体は避難などを呼び掛けている。

 12日午後6時現在で氾濫危険情報が出ているのは、多摩川と相模川中流。相模川中流では、厚木市で午後2時50分ごろに避難勧告の目安となる氾濫危険水位に達したとして、県などが地元市町村からの避難情報の確認や適切な防災行動を促している。鶴見川に氾濫警戒情報、相模川下流と酒匂川で氾濫注意情報(警戒レベル2相当)が出ている。

 中小河川では、早川が箱根町仙石原で氾濫危険水位を超え、小田原市の山王川や森戸川でも同水位に達している。

 また、県によると、大和市の境川で護岸が一部損壊した。

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