気象庁は13日午前0時40分、岩手県にも大雨特別警報を発表した。台風19号は福島県いわき市付近を北東に進んでいるとみられ、本州には依然として台風による活発な雨雲がかかっている。強い雨の範囲は東北地方に移っていて、福島県、宮城県、岩手県では非常に激しい雨の降っているところがある。
0時40分現在、特別警報が発表されているのは、長野県、茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県、岩手県の7県となっている。静岡、東京、埼玉、神奈川、群馬、山梨の特別警報は解除されたが、これまでの雨で地盤の緩んでいるところや、河川の水位が上昇しているところなどがあるため、13日にかけて土砂災害、河川の増水や氾濫、沿岸では高波や高潮に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風に注意が必要だ。
岩手県 1時間に約100ミリの猛烈な雨
気象庁は、岩手県で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表した。
【記録的短時間大雨情報 1時間雨量】
岩手県
宮古市東部付近 約100ミリ(午前0時30分)
岩泉町岩泉付近 約100ミリ(午前0時30分)
田野畑村付近 約100ミリ(午前0時30分)
普代村付近 約100ミリ(午前1時10分)
■記録的短時間大雨情報とは
1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、さらにその地域にとって数年に一度程度しか発生しないような大雨である場合に発表される情報。周辺地域では、土砂災害や河川の増水など、災害の危険性が高まっているため警戒が必要となる。