給料をもらったときが分かれ道、「貯まる人」はどうしてる?超初心者のためのお金管理術

給料をもらったら、どうしていますか?

「やっと給料日だ!と思って、すぐに使う」という人もいれば、「特に何もしない」という人もいることでしょう。

実は給料をもらってすぐの行動が、「お金が貯まる人」になるかどうかの大きな分かれ道になるのです。そこで今回は、「お金が貯まる人」が給料をもらった後にしていることについてお伝えします。


給料が入ると、ぱ~っと使う人は危険

給料が入ったときに「よし、今日はお給料日だ」とお金を使っている人を見かけますが、残念ながら「貯まらない人」の可能性大。

なぜなら、その後お金を使いたい大事な場面があるかもしれないのに、無計画に使っているとあっという間になくなってしまうから。

例えるなら、午後に大事な用事(お出かけ、仕事の発表)があるのに、朝起きたとたんに全力で走って、体力と気力を使い果たしてしまうようなもの。いざ、午後の大事な用事で、体力と気力が残っておらず、本来のパフォーマンスを発揮できないことになりますよね。

もちろん、大人なみなさんは、大事な用事に備えて、体力や気力を調整していくはずです。

実は、給料が入ったときも同じです。

「お給料が入った、やった!」と、欲しかったものを買ったり、飲みに行ったりという行動を重ねていると、本当にお金が必要になったときにはガス欠状態で、使えるお金が残らなくなってしまうのです。

手取りの10%または1万円を先に貯める

そこでぜひ取り入れたい習慣が、給料が入ったときに、まずはお金を先に貯めてしまうこと。使う前に、ささっと貯めてしまうのです。

貯める金額の目安は、給料の手取り10%以上。手取り月収が20万円なら、2万円です。

「え、手取り月収20万円で、毎月2万円も貯めるなんて無理!」と、貯金習慣がない方にはハードルが高く感じるかもしれません。それなら、まずは1万円を貯めることをおすすめします。

1万円くらいなら、入ってくるお給料が増減することもあるので、先に貯めてしまって手元になくなっても、あまり負担には感じないでしょう。最初から「お給料が1万円少なかった」という前提でいれば、必要なものや大切なものに優先的にお金を使うようになり、無駄な出費が自然と減るはずです。

そして手元のお金を使い切っても、先に貯めている1万円の貯金はしっかり確保されています。

貯める方法は、「手間がないこと」優先で

「お金を貯める」というと、給料日に銀行のATMに並んで、お金をおろして、別の銀行に行って移しかえるというイメージを持つ方もいます。いやいや、忙しい今の時代。そんなことやってられないですよね。

貯金習慣を続けけるには、できるだけ手間をなくすことがコツです。

勤務先に財形貯蓄があれば、真っ先に選びましょう。会社側が先に給料から貯めたうえで、残りを振り込んでくれるので、貯めやすさは抜群です。財形貯蓄の制度がなければ、銀行で自動積立定期預金を申し込みましょう。毎月決まった日に、自分が決めた金額を、普通預金から定期預金に無料で振り替えてくれるというサービスです。

それ以外にもう一つ、おすすめの貯め方がありまして、一部のネット銀行が行っている「自動入金サービス」(ネット銀行によって名前は異なります)です。

毎月決まった日に、自分で決めた金額を、自分の口座(メガバンクなど)から、そのネット銀行にお金を移してくれるサービス。違う銀行へのお金の移動ですが、無料で移し替えてくれて、わざわざATMに行ってお金を引き出したり、入金したりという手間がかかりません。

毎月自動的にネット銀行にお金が貯まっていき、「貯蓄専用口座」となり、普段使いの口座とは別の場所に貯まるようになるため、「使うお金」と「貯めるお金」を切り分けやすくなります。

「貯める」が先で、「使う」が後

つまり、「お金が貯まる人」になるためには、「貯めること」が先で、「お金を使うこと」を後にすることがポイント。お金が貯まらないと悩んでいる人は、単にこの順番が逆になっているだけかもしれません。

先に貯めるべきお金を貯めてしまえば、残ったお金を使い切っても問題なし。「今月もお金が残らなかった」「貯めなくちゃいけないから、どんな買い物でも節約しなきゃ」などという焦りを感じなくても、勝手に貯まるようになるのです。

毎月1万円を確実に貯められるようになったら、次は手取り10%を目指し、その次は手取り10%以上を目指し……と、少しずつステップアップしてみましょう。実家暮らしの人は家賃や水道光熱費などのお金がかからないため、できれば手取り40%以上を目指したいですね。しっかり貯める習慣ができれば、いつか一人暮らしになったときに必ず役立ちます。

給料が出たら、「貯める」が先で、「使う」が後。この順番を守ることが、「お金が貯まる人」への第一歩です。

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