球磨工業高生、みこし修復 9日、おくんち祭りで披露

球磨工業高生や地域児童らが参加した子どもみこしの納品式=人吉市(球磨工業高提供)

 球磨工業高(人吉市)建築科の生徒たちが、劣化が進んでいた同市下城本町子ども育成会の子どもみこしを修復した。9日のおくんち祭りでお披露目される。

 みこしは、縦横約50センチ、高さ約90センチ。おくんち祭りや地区の夏祭りなどで約35年間使われていたという。

 修復は、建築科3年生の課題研究授業の一つ。8人が、夏休み前後の約3カ月をかけて取り組んだ。廃材を有効利用し、劣化が激しい屋根部分などを修理。装飾の小さな鳥居を作り直して塗料を施すなど、細かい作業を続けて完了させた。

 4日、同町公民館で納品式があり、生徒や児童など約20人が参加した。修復を依頼した町内会長の和田栄司さん(68)は「生徒の皆さんには本当に感謝です」。人吉西小6年の中村海凪[みなぐ]君は「早くきれいなみこしを担いで、堂々と歩きたい」と喜んだ。(小山智史)

熊本日日新聞 2019年10月8日掲載

© 株式会社熊本日日新聞社