ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は15日、子会社のユニーが運営するアピタ魚津店(魚津市住吉)を、2020年4月中旬にドン・キホーテの販売手法とユニーのノウハウを融合させた新業態店にリニューアルオープンすると発表した。県内でユニー系列の店舗が新業態店になるのは初めて。(経済部・熊谷浩二)
魚津店の業態転換は、家族連れや若年層の顧客獲得が狙い。県内には「ピアゴ」が2店舗、「アピタ」が4店舗あるが、魚津店は国道8号に面し広域的な集客が見込める点などが評価され、対象になったという。
リニューアルでは館内の3分の2に当たるユニーの直営売り場を改装し、衣料や日用雑貨、家電、スポーツ用品などを充実させる。食料品売り場の規模は現状を維持するか、もしくは拡大する。ユニーの強みである生鮮品をより低価格で提供する。
各売り場の通路幅は、ファミリー層がゆったりと買い物ができるように広げる。商品の魅力を伝える「ポップ」や、商品を所狭しと並べるドンキの陳列手法などで特色を出す。
PPIHは22年内を目標に、全国にある総合スーパー「アピタ」「ピアゴ」のうち、半数に当たる約100店舗を新業態店に変える方針を示しており、既に23店が転換している。今回は20年上期にリニューアルする店舗として公表された。
PPIHの広報担当者は「商圏特性や競合環境を考慮しながら、全店舗を対象に業態転換を検討している。決定した店舗から順次発表したい」と話している。