切断速度20%向上 スギノマシン ウオータージェット改良

モデルチェンジした「アブレシブジェットカッタVARUNA」

 産業機械メーカーのスギノマシン(魚津市本江、杉野良暁社長)は、ウオータージェットカッターシリーズの装置「アブレシブジェットカッタVARUNA(ヴァルナ)」をモデルチェンジした。加工速度の向上や作業環境の改善などを図った。

 超高圧ポンプと切断装置が一体となったコンパクトな「オールインワンモデル」で、2010年の販売開始から研究機関や生産機などとして用いられてきた。

 モデルチェンジにより、切断圧力を300メガパスカルから380メガパスカルに上げて切断速度が従来より20%向上し、加工時間を短縮。自己診断モードを搭載し、わずかな異常の兆候を確認できる。開口部を減らし、騒音低減や研磨材の飛沫(ひまつ)を防ぐ。単純な形状であれば、容易に加工できる機能を追加した。

 大きさは幅2.1メートル、奥行き2.7メートル、高さ2.2メートル。価格は2千万円からで、来年3月から国内向けに販売する。販売目標は年間20台。10月23~26日に名古屋市で開かれる国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」に出品する。

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