【台風19号】横浜港も浸水 職員の尽力で早期復旧

台風19号の影響でボーディングブリッジ同士が接触したものの、支障なく客船を受け入れた横浜港大さん橋国際客船ターミナル=15日、横浜市中区

 台風19号の影響で、横浜港のコンテナターミナルや客船ターミナルが浸水などの被害を受けた。横浜市は復旧作業を進め、予定通り14日にクルーズ客船を、15日にコンテナ船をそれぞれ受け入れた。

 市港湾局によると、大黒ふ頭(鶴見区)では一時、道路など一部で20~30センチ浸水したが、市職員らが排水作業を行い解消した。客船ターミナルなどがあるT3~T5岸壁の一部も損傷したが修繕を急ぎ、14日に寄港した客船「セレブリティ・ミレニアム」の着岸には支障がなかった。

 本牧ふ頭(中区)では積み上げた空コンテナ10~15本が崩落し飛散。管理棟のエレベーターが停止するなどの被害が出たがいずれも復旧し、予定通り15日からコンテナターミナルが稼働した。

 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(同区)では、移動式のボーディングブリッジ(渡船橋)を固定していたワイヤが切断。2機が接触したが、予定通り14日に客船「ウエステルダム」が着岸した。

 同局の担当者は「関係者が準備を進めていたことから復旧作業の立ち上がりが早く、大きな損害はなかった」と胸をなで下ろした。

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