■無名峰(5500メートル)頂上に到達
県山岳連盟(山田信明会長)が創立70周年記念でインドに派遣した登山隊は10日朝、ヒマラヤ山脈の無名峰(5500メートル)に登頂した。悪天候のため、目標としていたダラムスラ(英語名ホワイト・セイル、6446メートル)への登頂は断念した。和田一真隊長(31)=富山登攀(とうはん)クラブ、富山市=から15日夜に県山岳連盟に連絡が入った。
登山隊は和田隊長と大瀧一哉さん(38)=富山登攀クラブ、射水市、武田誉史さん(29)=富山登攀クラブ・オクトス、富山市、磯野直也さん(24)=富山大杉谷キャンパス山岳部、富山市=の4人。
ダラムスラの登頂を目指していたが、積雪が多く視界も不良のため、4日にアタックは危険と判断した。ダラムスラの西にある無名峰(5890メートル)に目標を変えた。
武田さんが体調不良に見舞われたため、再度目標を変更。登頂に成功した無名峰が未踏峰なのかどうかは不明という。
登山隊は既に下山し、現在はインド北部の都市マナリに滞在。武田さんが両手指に軽い凍傷を負い、治療を受けている。他の3人の体調は良好という。帰国は18日の予定。
和田隊長は「気候が理由なのでダラムスラ断念は仕方ない。苦しい登山だったが、4人で頂上に立てたことには満足している」と話した。
北日本新聞社が創刊135周年を記念し、派遣主催した。富山テレビ放送共催。