ライトキャロライナリグとは?
ライトキャロライナリグは、軽めの中通し式シンカー・スイベル・リーダー・ワームの順に構成されたリグで、主にアングラーからは、ライトキャロ(略称)と呼ばれています。
ヘビーキャロライナリグとの違い
ライトキャロ(軽い)とヘビキャロ(重い)は、その言葉がさすように、主にシンカーの重さで呼び分けられていますが、何グラムまでがライトキャロといった明確な定義はありません。
傾向としては、以下のように、タックルやシンカーの重さの違いによって呼び分されることが多いようです。
ライトキャロ
スピニング・べイトフィネスタックルで用いられることが多く、シンカーは3〜7グラム前後のもの。
ヘビキャロ
ベイトタックルで用いられることが多く、シンカーは1オンス前後のもの。
編集部O
3/8オンス(約10グラム)のシンカーでもライトキャロと言っている人もいるようです。
ライトキャロライナリグのメリット
ライトキャロライナリグは、シンカー(重さに)によって飛距離を確保をしつつも、ワームとシンカーが離れているため、ボトムでよりナチュラルにワームを漂わせることができるというのが大きな特徴です。
また、ワームとシンカーが離れているため、シンカーが直についている他のリグよりも、ワームの吸い込みがよくなるとも言われています。
イメージで表現するなら「遠くで、かつボトムで使えるノーシンカー」といったところでしょうか。
ライトキャロライナリグの作り方
ライトキャロを構成するのは、中通し式シンカー・スイベル・リーダー・オフセットフックの4点。
中通し式シンカーは、主にバレットシンカー(弾丸のような形状)のものが一般的ですが、スティック型、ナツメ型、丸型などを使う人もいます。
編集部O
私は、川(ドリフト)でよく転がり、根掛かりしにくいといった理由で、餌釣りで使われる丸型シンカーを愛用しています。
何型が自分の釣り方に合っているかは、色々試しながら自分の釣りにベストな探してください。
今回は、スタンダードなバレットシンカーを使います。
作り方①:メインラインにシンカーを通し、スイベルを結ぶ。
メインラインにシンカーを通したら、スイベルを結びます。結び方はルアーを結ぶ時と同じ方法で構いません
余ったラインは短くカットします。
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作り方②:スイベルの反対側に、リーダーを結ぶ。
スイベルの反対側にリーダーラインを結びます。
【リーダーの長さは……?】
シンカーからワームまでの距離は30~45センチが一般的です。
作り方③:リーダーにフックを結び、ワームをセットする。
リーダーラインに、フックを結びます。筆者は、手軽にルアーの交換が行えるようスナップを結んでからフックをセットしています。
最後に、フックにワームを装着して完成です。
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ライトキャロライナリグのタックル
ロッド
一般的にバスフィッシングで使用される6~7フィート前後の長さのスピニングロッドが適しています。
パワーは、ライトからミディアムライト程度が一般的ですが、どのパワーを使うかは、シンカーの重さやアングラーによって好みの分かれるところです。
編集部O
私は川でよく使うので、シンカーが玉砂利などに喰い込んでもすぐ外せる、ハリのあるMLを愛用しています。
ライン
フロロカーボンの3~6ポンドといったセッティングが一般的です。
編集部O
細糸は扱いが難しいので、初心者の方は5ポンド以上あると安心かもしれません。
ライトキャロライナリグにオススメのワーム
ライトキャロは基本的に、使うワームを選びません。
シュリンプ系・クロー系・ストレート系・スティック系・シャッドテール・虫系など、実に様々なワームが使われます。
川であれば、手長エビ・ハゼなどシルエットに似ているものが好まれていたり、ギルの多い湖ではギル型のワームが好まれていたりと、フィールドによって様々。
ワームのサイズは、軽量シンカーを使うこともあってか、2〜3インチ程度のものがよく使われています。
編集部O
ライトキャロに初挑戦で、何を買って良いかわからない方は、シャッドテール・シュリンプ系あたりがおすすめです。
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■ギル系
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ライトキャロライナリグの主な使い方
底ズル引き
出典:ダイワ
リグをキャストしたら、着底を待ちます。
着底を確認したら、リールを軽く巻いて糸ふけをとり、竿先を静かにゆっくり、左右どちらかに移動させるか、立てていきます。
シンカーを底につけたまま、ズルズルとゆっくり引いてくるイメージです。引き切ったら5秒程度ポーズを入れ、再びリールを巻いて糸ふけを取り、ズル引きを繰り返します。
編集部O
ポーズの時間は人それぞれですが、中には30秒待つ人もいますし、それが効果的な時もあるんです!
跳ね上げ
底を引いていると、「コツ」と岩の存在を感じることがあります。そんな場面や、手前までズル引きして来た場面で竿を小さく素早くしゃくるように煽ります。
シンカーが跳ね、ワームが追従して跳ねるように動きます。エビやベイトフィッシュが慌てて逃げる様子に似ているため、チェイスしてきた魚が跳ね上げをきっかけにバイトすることがあります。
編集部O
ズル引き&ポーズで来ない時は、いないと諦めるのではなく、ぜひ跳ね上げも試してみてください!
ライトキャロライナリグで実釣してきました。
筆者が近所の釣り場で行った実釣体験をお届けします。
季節は初秋
朝夕は肌寒い9月末の数日間、夕マズメの時間帯に挑戦してきました。
まずはバグアンツで
海釣りで根魚を狙った時に使用した、エコギアのバグアンツ 2インチを投入してみます。
キャスト時のフォールと、底ズル引きで子バスやギルが釣れました!
しかし、この日は良いサイズのバスに巡り合うことは出来ませんでした。
シャッドテールのワームで挑戦
今度は、バレーヒルのエビシャッド 3インチで狙ってみることに。
シャッドテールがプルプルと魅力的に動いてくれる筈なので、ゆっくりリーリングしてみることにしました。
すると、魚信が!
少しですが、サイズアップです。
ライトキャロライナリグは、ジグヘッドにシャッドテールのワームを組み合わせて使う時よりも、アタる回数が多い気がします。
やはり、ふんわりとした動きが加わることで、バスのバイトを誘いやすいのでしょうか。
何かが足りない、そんな時に!
ナチュラルかつスローに誘うライトキャロライナリグ。ノーシンカーリグが好きな筆者も、ボトム付近をナチュラルに探りたい時に重宝しています。
セッティングの手間や、リーダーを長くとった場合のキャストしづらさは否定できませんが、ライトキャロライナリグがピタッと嵌る状況もあるはずです。
皆さんも是非、ライトキャロライナリグで魚をGETして下さい!