【湖にサバ!?】憧れの “ブルーバックレインボー” を求めて 筆者の地元にある湖では、背中の青いニジマスが生息しており、ブルーバックレインボーと呼ばれています。今回は、彼らの背中が青い理由や釣り方などを交え、憧れの「青いニジマス」を追った釣行記をお届けします。

湖に “サバ” が居る!?

筆者の父は昔、よく渓流釣りに出掛けていました。

体調や年齢的な部分もあり、このごろはあまり釣りをしなくなりましたが、筆者の帰省のタイミングで一緒に釣りへ出かける機会もあります。

ある日、そんな父から「地元の湖で釣り上げた魚が青かった。サバのようだった」という話が。

まさか本当に、湖に鯖が泳いでいるのでしょうか……!?

正体はニジマスだった。

父によると、湖の青い魚の正体はニジマスで、「ブルーバックレインボー」と呼ばれ、釣りのターゲットとして人気があるようなのです。

ブルーバックレインボーは新種のニジマス?

ブルーバックレインボーとは、文字通り背中が青いニジマスのことを指しますが、新種の魚というわけではありません。

ニジマスが青くなる理由について、確かなことは分かっていませんが、カルデラ湖などの青い湖で生きるための保護色ではないか……と考えられています。

ブルーバックレインボーの生息地

青い色のニジマスは、北海道屈斜路湖(くっしゃろこ)や山梨県本栖湖(もとすこ)など、山上湖で生息するものが多いようです。

筆者の父がブルーバックレインボーを釣ったのは、カルデラ湖ではなくダム湖でしたが、そこは青く澄んだ湖で、ブルーバックレインボーが釣れると有名の釣り場です。

次項:ブルーバックレインボーを求め、いざ釣りへ!

ブルーバックレインボーを求めて

父がブルーバックレインボーを釣ったと言う、群馬県野反湖(のぞりこ)へ釣りに出掛けることになりました。

野反湖は、筆者が子供の頃にキャンプやマラソン大会などで訪れたことのある、思い出の場所でもあります。

使用するタックル

ブルーバックレインボーを狙うために使用するのは、普段バスフィッシングに使っている次のタックルです。

ジャッカル×シマノ ポイズンアドレナ 264UL/266L
ダイワ セオリー2506
ダイワ 14カルディア2004

厳しい初回~3回目の釣行

初めて野反湖に釣りへ出かけたのは2016年6月、父同伴でした。

この時、流れ込みのポイントでウグイが1匹釣れただけでした。

2回目の釣行は3年後の2019年6月になってしまいました。

この時もウグイが2匹釣れただけでしたが、一緒に釣りへ出かけた筆者の相方のプラグ系ルアーに大物らしきバイトが数回あり、期待が膨らみます。

釣行3回目、2019年8月に再チャレンジです。

増水で水位が上がっており、湖の周囲を歩いて移動できない箇所もありました。

天候にも恵まれず、厳しい釣行になりました。

4回目釣行、ついに!

釣行4回目、2019年9月に再チャレンジです。

湖は再び減水しており、以前は水位のあった流れ込みのポイントでも、水がコンクリートを打つほどに水位が下がっていました。

前回ウグイが釣れた時のスプーンに加え、同様の3グラム弱サイズのスプーンを新たに買い足し、挑むことに。

狙うのは、V字に窪んだポイントです。

窪んでいる内側ではなく、沖目に向けてキャストします。

スプーンをしっかり着底させてから、ゆっくりと巻いていると「ぷんっ」という魚信が!

青っぽい背中の小さなニジマスです。20センチほどの小さなサイズですが、ついにブルーバックレインボーに出会うことができました!

ブルーバックではないニジマスも

4回目の釣行では、通常の褐色のニジマスも釣れました。恐らく、放流されて間もないニジマスでしょう。

このニジマスに比べて、ブルーバックレインボーは確かに青みがかっていますね。

群馬県オリジナルの“ハコスチ”も!

野尻湖では、強い引きを楽しめる群馬県オリジナルのハイブリッドマス「ハコスチ」の放流があります。

4回目の釣行で、筆者の相方が見事な42センチのハコスチを釣り上げていました。

比較的手前でバイトがあり、バレないよう必死だったため、残念ながら引きを楽しむ余裕はなかったそうです。ヒットルアーはクランクでした。

群馬県公式ホームページ:遊漁用ニジマス ハコスチ

次項:野反湖で釣りを楽しむなら知っておきたい、7つのこと。

【要チェック!】野反湖釣行のルールとマナー

マナーを守って釣りを楽しんでいる素敵な釣り人は多いのですが、一方で、ゴミの放置やルール違反をしてしまう釣り人も……。

ここで、野尻湖での釣りのルールやマナーをご紹介します。

釣り券の購入方法

野尻湖は、大人1,000円、中学生以下500円の遊漁料が必要です。

野反湖キャンプ場、野反湖富士見峠休憩舎、野反湖展望台などで販売されていますので、釣りをする際は釣り券を購入し、必ず携帯しておきましょう。

竿は1人2本まで、オカッパリのみ!

竿は1人2本までで、竿以外の投網や罠などを使用することは出来ません。

ボートやカヌーなどの利用はできず、ウェーディングのみ可となっています。ちなみに、野反湖での遊泳は禁止されています。

釣りのできない時期、時間帯は?

11月11日~4月30日の間と、夜間の釣りは禁止です。

イワナは9月21日~4月30日の間、釣り禁止となっています。

バーブレスのシングルフックを選ぼう!

小さな魚が釣れることもあるため、バーブレスのシングルフックを選ぶなど、リリースする魚へのダメージを最小限に抑えるようにしましょう。

筆者は、野反湖にトリプルフックの付いたルアーや、カエシのあるフックの付いたルアーが落ちているのを何度も目撃しています……。

ご協力を宜しくお願い致します。

餌釣りはOK、ただし……。

餌釣りは可能ですが、撒き餌は水質汚濁を引き起こすため禁止されています。

ワームの使用は禁止です

野反湖でワームを使うことは出来ません。

しかし残念ながら、釣り場には樹脂性の人口餌や、ワームの残骸が落ちていました……。

釣った魚は?

以前はキャッチアンドリリースが必要だった時期もあったようですが、平成27年7月1日より1日1人10尾までの持ち帰り可となっています。

ただし、15センチ以下はリリースしてあげてください!

美しい自然と魚に癒される、格別な空間!

釣り好きである筆者に新しいワクワクを与えてくれた、ブルーバックレインボー。

憧れの青色のマスを釣り上げた時、初めての魚を釣った時のような感動がありました。

改めて釣りの素晴らしさを実感することのできる体験だったと思います。また釣りに行ける日が楽しみです。

ゴミは、持ち帰りをお願い致します!

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