骨髄移植を受けた経験がある堂田千里さん(55)=射水市、会社経営=が、27日に開かれる「富山マラソン」で、骨髄バンクを紹介するたすきを掛けて走る。「患者や家族に応援する気持ちを届けたい」と話し、同じたすきを掛けて当日走ってくれるランナーを22日まで募っている。
堂田さんは28歳で慢性骨髄性白血病と診断された。31歳で移植手術を受け、病気は完治した。
知人に誘われ、5年前にマラソンを始めた。患者やドナー経験者、骨髄バンクの支援者らでつくる全国的なグループ「骨髄バンクランナーズ」に参加し、「フェイスブック」で交流するようになった。グループのメンバーは、各地のマラソン大会で「骨髄バンクにご協力ください!」と書かれたたすきを掛けて走っている。堂田さんも今年3月、東京マラソンに移植経験者枠で初出場し、たすきを掛けてPRした。
富山マラソンで堂田さんはジョギングの部(約4キロ)にエントリーしているが、たすきを着けて走ってくれる他のランナーの出場部門は問わない。
「たすきを見て患者やドナー提供者について深く考えてもらい、骨髄バンクの登録につなげたい」と協力を呼び掛ける。
申し込みは特設サイト(https://forms.gle/KiD6xEGM3h7zv6Yw5)で受け付ける。
(文化部・橋本真弓)