ALCS第4戦が雨天延期 田中は第4戦の先発が決定

日本時間10月17日に行われる予定だったアメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第4戦は、悪天候のため延期されることが決定した。これにより明日18日から最大4日間連続で試合が行われることになったが、この日程変更はアストロズとヤンキースの両軍にどのような影響を与えるのだろうか。なお、当初は第5戦での先発が予定されていたヤンキースの田中将大は、今回の日程変更により中4日で第4戦に先発することが決定している。

まず、今回の日程変更により両軍の先発ローテーションに変更が生じた。ヤンキースは第4戦でブルペン・デーを予定していたが、第1戦から中4日で田中が先発することが可能になり、第5戦には第2戦から中4日でジェームス・パクストンが先発する。一方のアストロズも、当初は第1戦から中3日でザック・グレインキーを先発させることを検討していたようだが、それぞれ中4日で第4戦にグレインキー、第5戦にジャスティン・バーランダーを投入することが可能になった。強力な先発三本柱をフルに活用できるようになったため、今回の日程変更はアストロズに有利に作用すると見る向きが強い。

現在2勝1敗でリードしているアストロズは、グレインキーとバーランダーで連勝してしまえばワールドシリーズ進出を決めることができる。また、3勝2敗で第6戦を迎えることになった場合は、中3日でゲリット・コールを先発させるギャンブルをせずに第6戦をブルペン・デーで凌ぎ、第7戦が必要となった場合のみ中4日でコールを投入して必勝を期すことになるだろう。ヤンキースは最大7戦のうち6戦を万全の状態の先発三本柱と戦う必要が出てきたというわけだ。

また、アストロズの先発三本柱と対照的に、ヤンキースはパクストンとルイス・セベリーノがそれほど長いイニングを投げられないため、ブルペンにかかる負担が大きい。その点において、最大4日間連続で試合が行われることもヤンキースには不利に作用するだろう。

ヤンキースがこれらの逆境をはねのけ、ワールドシリーズへ駒を進めるためには、第4戦で田中の快投が必要不可欠。再びグレインキーと投げ合う一戦で、田中がどんな投球を見せるか注目したい。

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