高津&井口、Wソックスでプレーした2人のNPB監督に米メディア注目「最もホット」

来季からヤクルトの監督就任が決定している高津臣吾2軍監督とロッテの井口資仁監督(左から)【写真:荒川祐史】

ヤクルトは来季から高津監督に、ロッテは昨年から井口監督が指揮

 ヤクルトは今季まで2軍監督を務めた高津臣吾氏が来季から1軍の指揮を執る。来季就任3年目を迎えるロッテ井口資仁監督とは2005年ホワイトソックス時代の同僚だ。「NBCスポーツ」は、この事実に着目し、「2005年にホワイトソックスでプレーした選手を監督として雇うのが、日本で最もホットなトレンドになっている」と紹介している。

 高津氏は2004年にヤクルトからホワイトソックスに加入すると、24試合連続無失点を記録するなどブレーク。59試合2勝3敗19セーブ、防御率2.31の好成績で守護神として2005年を迎えた。一方、井口氏は2005年にダイエーからホワイトソックスに加入。打率.278、15本塁打の好成績を残した。この年、高津はシーズン途中にDFA(事実上の戦力外)となってしまったが、井口の活躍もあり、ホワイトソックスは88年ぶりの世界一に輝いた。その後は、世界一はおろか、地区優勝も1度と低迷している。

 記事では「彼らが2人ともホワイトソックスでプレーしたという共通点はさておき、彼らが祖国で監督になったことは、当然のことのようにも思える」と言及。高津氏と井口氏の日本での実績を紹介している。

「もしイグチが日本で勝ち続ければ、アメリカでも…」

 高津氏はヤクルトの守護神として13年間活躍し、FAでメジャー移籍した。メジャーではホワイトソックス、メッツで3年間プレーし、古巣ヤクルトに復帰。2年間プレーした後、再び米マイナー、KBO(韓国プロ野球)、CPBL(台湾プロ野球)と渡り歩き、2012年限りで引退した。14年からはヤクルトの1軍投手コーチ、17年からは2軍監督を務めていた。

 井口氏はダイエーで8年間活躍し、メジャー移籍。メジャーではホワイトソックス、フィリーズ、パドレスで4年間プレーした。その後は、ロッテで9年間プレーし、2017年限りで引退。18年に監督に就任した。初年度は59勝81敗の5位に終わったが、今季は69勝70敗の4位と成績を伸ばした。

 記事では「もしイグチが、日本で勝ち続ければ、もしかしたら、アメリカでも注目される可能性があるかもしれない」と言及。井口氏が、引退セレモニーのために2017年に(ボストンの)サウスサイドを訪れたときに、ホワイトソックスのユニホームを再び着たいという願望について話した、と紹介している。

 来季、2人がどのような成績を残すのか、日本だけではなくアメリカからも注目が集まっている。(Full-Count編集部)

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