フィリーズの新監督候補はベイカー、ジラルディ、ショウォルター

フィリーズがゲーブ・キャプラーに代わる新監督に求めているものは明らかだ。監督初挑戦となったキャプラー政権下の2年間で161勝163敗に終わったフィリーズは、優勝を狙える戦力を擁するチームを率いる人物に監督経験を求めている。そして、新監督候補はすでにダスティ・ベイカー、ジョー・ジラルディ、バック・ショウォルターの3人に絞られているようだ。

フィリーズは、日本時間10月15日にショウォルターとジラルディ、同17日にはベイカーとの面談を実施。マット・クレンタックGMとネッド・ライスGM補佐が新監督の選考を進めている。

今のところ、この3人以外の候補者の名前は浮上しておらず、関係者によると、すでに候補者はこの3人に絞られており、早ければ来週中にも新監督が決定する可能性があるという。来季こそポストシーズン進出を果たしたいフィリーズは、監督経験があり、チームを優勝に導ける手腕を持っていることを新監督に求めていると見られている。

ベイカー、ジラルディ、ショウォルターの3人は、合計8000試合以上の監督経験があり、ベイカーとショウォルターは20年以上、ジラルディは10年以上の監督経験のなかで通算勝率は5割を上回っている。ベイカーはジャイアンツ監督時代の2002年、ジラルディはヤンキース監督時代の2009年にワールドシリーズを制しており、ショウォルターもオリオールズ監督時代の2014年にリーグ優勝決定シリーズへ進出した。

なお、ジラルディはカブスの新監督候補にも挙げられており、プレミア12の米国代表の監督を退任して新天地探しに専念している。ジョー・マドンの新監督就任が決まったエンゼルスの新監督候補にもなっていたショウォルターは、フィリーズの球団社長であるアンディ・マクフェイルがオリオールズ在籍時に監督を務めていたため、フィリーズ新監督の最有力候補に挙げる声もある。また、ベイカーはメッツの新監督候補にも挙げられていたが、メッツとの話は進んでいないようだ。

ブライス・ハーパーら有力選手を多数擁するフィリーズの新監督に誰が選ばれるのか。今後の動向に注目したい。

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