東京便拡大を月内継続 全日空19~22日で1096席増

富山空港に到着した全日空東京便の臨時便=17日、富山市秋ケ島

 北陸新幹線富山-東京間の運休を受け、全日空は10月中、富山-東京便の輸送力を強化する方針だ。機体の大型化などで対応する。機材繰りやJR東日本の復旧状況が見通せないため、当面、詳細なダイヤは3~4日ごとに示していく。17日は19~22日分を発表し、4日間で計1096席増やす。 (政治部・土居悠平)

 東京便は通常1日4往復で、ボーイング737-800(166席)を基本的に使っている。19、20の両日は2往復で機体をボーイング767-300(270席)に大型化する。

 21日は天皇陛下の「即位礼正殿の儀」の前日で、外国の公用機が集まるため羽田空港の離発着が制限されており、午後の1往復の運休は既に決まっている。午前の1往復でボーイング767-300を使う。22日は1往復でエアバス321(194席)を運航する。

 23日以降も大型化などで需要増に対応する予定だが、機材や乗員のやりくりが必要なため、ダイヤは直前にならないと決まらないという。21日に23~25日、24日に26~29日、28日に30~11月1日の分を公表する計画だ。

 北陸新幹線の復旧次第で、輸送力を強化する時期は前後する可能性がある。全日空富山支店の井上かおり支店長は「できるだけ速やかな情報発信に努めたい」としている。

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