洗浄・乾燥を1台で スギノマシンが高圧水バリ取りに新機種

開発した新機種による水中洗浄

 産業機械メーカーのスギノマシン(魚津市本江、杉野良暁社長)は、高圧水バリ取り洗浄機の新機種「JCC 421 UT」を開発した。洗浄する物を載せる回転式のテーブル(ターンテーブル)を設け、水中洗浄と乾燥を同時に1台で行うことができる。

 部品加工を巡っては、表面などにできる不要な金属の突起物、バリの処理が求められる。新商品は水を超高圧で噴射し、バリ取りや洗浄をするJCCシリーズの一つ。従来機では困難だったという水中洗浄機構のターンテーブル化に成功した。

 1台で水中洗浄とエアブロー乾燥を同時に行うことができ、生産性が向上し、省スペース化できる。ノズルが移動するスピードは従来機より25%、加速度は70%向上し、工程の時間が短縮できる。

 2020年4月から国内外を対象に販売する。価格は3500万円から。年間50台を販売目標にする。今月に名古屋市で開かれる工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」に出品する。

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