ヒルトン富山駅前進出 北陸初、22年開業

「ダブルツリーbyヒルトン富山」の建設予定地となっている駐車場(右下)=富山市新富町1丁目

 米ホテル大手ヒルトンが展開するブランドの新ホテル「ダブルツリーbyヒルトン富山」が2022年、富山駅前の富山市新富町1丁目に開業する。客室数は201室。ヒルトン系列のホテルは北陸初、同ブランドとしては本州初となる。ヒルトンが17日発表した。

 22年には同駅周辺でオークラ系列の「ホテルJALシティ」、JRグループの「ヴィスキオ」といったホテルの開業が控えており、外資系の参入で競争の激化が見込まれる。

 新ホテルは、市内電車の通りに面した時間貸し駐車場と周辺の約1500平方メートルに不動産開発などの池田グループ(大阪市)が建設。ヒルトンが運営を受託する。階数は未定で標準的な客室面積が26平方メートル。レストランやバー、ジム、大浴場、会議室を備える。

 ダブルツリーは、主力の「ヒルトン」に次ぐ高級ブランド。チェックイン時に温かいチョコチップクッキーを振る舞うなどフレンドリーなもてなしが特徴。国内では沖縄県に3カ所ある。

 ヒルトンは、日本の地方都市での進出を加速させている。ガイ・フィリップス上席副社長は「富山県がビジネスとレジャーの拠点となり、国内外からの旅行客需要の潜在的な可能性があるとみている」とコメントした。

© 株式会社北日本新聞社