【台風19号】登山道にも被害か 登山者に注意呼び掛け

丹沢山地(参考写真)

 県内にも甚大な被害をもたらした台風19号を受け、県自然環境保全センターなどは、登山者に注意を呼び掛けている。現状は把握しきれていないが、管理する丹沢、陣馬、箱根山域の登山道でも大きな被害が予想されるという。

 週末を中心に入山者が多い東丹沢の秦野ビジターセンター(秦野市)には、被害状況の問い合わせが相次いでいる。塔ノ岳への大倉尾根や表尾根などの主要コースの一部で崩壊が起きたが、ロープを渡すなどして通行は可能。ただ、狭くなったりしている危険な箇所は残されている。

 西丹沢ビジターセンター(山北町)は手前の県道が崩壊して通行止めとなり、臨時休館が続いている。周辺の沢に渡していた木道橋は増水でほとんど流失し、登山道の被害把握も遅れているという。

 県自然環境保全センターは「登山口までの道路が通止めになり、調査に入れない登山道もある。被害の全体を把握して補修を終えるまでかなり時間が掛かりそうだ」と話している。

© 株式会社神奈川新聞社