ときにはスレきったでかバス狙いの秘策として、ときには入れ食いを味わわせてくれる心強い相棒として、またときにはボウズ逃れの守護神として、バスアングラーのボックスになくてはならないワーム。2019年もシーズン終盤に突入したわけですが、あなたが今季もっとも多くのバスを手にしているワームは何ですか?
JBトップ50温故知新の「いぶし銀」小林明人の2019釣れるワーム
【Profile】
小林明人(こばやし・あきひと)
2017年のJBトップ50昇格以来、2年連続ひと桁ゼッケンのいぶし銀の実力派。パワーフィネスではスピンキャストリールを愛用するこだわりの釣り人だ。
立体的なアクションで魅せる疑似ストレート『HP3D-ワッキー(O.S.P)』
イミテートではなくバスの性質に基づく細くて長いツインテール
小林「ちょうちん釣りに特化したワームで、まさしくパワーフィネスで使います。ネコリグなんですけどヘコヘコしたアクションじゃなくて、細かいシェイクの振動っていうか、引っかけるとシンカーが下に向いてワームが折れ曲がるんですけど、シンカーの部分が上下に振れてテールがブルブル細かく震えて誘う感じが今年はよくて、トップ50の七色ダムや遠賀川でウエイインしたバスはほとんどそれでしたね。
バスって小さいよりも細長いとダマしやすいというか、だから細い2本のワームをひとつにして、それでバスに飽きさせないみたいな感覚です」
【Profile】
沢村幸弘(さわむら・ゆきひろ)
日本のバスフィッシングをリードし続ける現役JBトップ50プロ。その思想と理想は、サワムラブランドとして多くのバスプロや釣り人に愛用されている。
シンプルなシェイクに込められた奥深さ『スイミーバレット4.8インチ(サワムラ)』
2019年トップ50遠賀川戦でレジェンドを頂点に導いたネコリグ
沢村「ソリッドカラーは塩が多い高比重でネコリグ対応。かたや2色成型のリアルっていうカラーバリエーションは背面がノンソルティで針持ちもよいので、オフセットフックでリーダーレスダウンショットでカバーを撃つという使い分けですね。長さもそこそこで太さは3.8インチと同じなので、シルエットは細く大きめのテナガエビが逃げるイメージ。
タックルのスタンダードはベイトフィネスで、ラインはマックスで10ポンド。ネコリングを用いた縦刺しでスナッグレス性能を高くしてカバーを攻略する。もはやトーナメントでは欠かせないリグだね」