1位の戸村が戦力外で現役の所属選手は「0」に…楽天2009年ドラフト組の今

球団から戦力外通告を受けた楽天・戸村健次【写真:荒川祐史】

2009年のドラ1戸村が戦力外、現役の楽天所属選手はゼロに…

 楽天は18日、6選手に対して2020シーズンの選手契約を行わない旨を伝えた。戸村健次投手は、2009年にドラフト1位で入団。通算107試合に登板して17勝25敗、防御率4.35の成績を残したが、10年目の今季は6試合登板で勝敗なし、防御率6.32に終わり、戦力外となった。

 2009年ドラフトで戸村とともに楽天から指名された選手は、育成契約も含めて6人。10年が経過した今、それぞれの選手の状況はどうなっているのか。

 以下は楽天が指名した2009年ドラフト入団選手。

1位 戸村健次 投手 立教大学 2019年・戦力外

2位 西田哲朗 内野手 関西大学第一高 現役(ソフトバンク)

3位 小関翔太 捕手 東筑紫学園高 2017年・戦力外

4位 高堀和也 投手 三菱自動車岡崎 2016年・戦力外

5位 土屋朋弘 投手 シティライト岡山 2013年・戦力外

育成1位 松井宏次 内野手 長崎セインツ 2011年・戦力外

 戸村が戦力外通告を受けたことで、楽天に所属する現役選手は「0」に。2017年オフにソフトバンクにトレード移籍した西田を除く5選手が、プロ入りから10年以内に戦力外通告を受けた。

 遊撃手の西田は2014年に131試合に出場したが、その後は負傷もあって出場機会を減らし、山下斐紹とのトレードでソフトバンクへ。2018年は内野の全ポジションをこなしてレギュラーシーズン72試合に出場すると、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは打率.583と活躍し、日本シリーズ出場に大きく貢献した。だが、今季は7試合の出場に終わり、日本シリーズの出場資格者名簿からも外れている。

 3位の小関は5年目の2014年に1軍デビュー。しかし、2016年は7試合の出場に終わると、2017年にはキャンプ前に疲労骨折の手術を受けるなど2軍でも出場はなく、戦力外となった。2018年からは社会人野球の新日鐵住金かずさマジックでプレーしている。4位の高堀は2012、13年の2年間で計27試合に登板したが、2014年は1軍登板がなく、戦力外通告を受けて育成契約に。2016年に戦力外通告を受けて退団した。

 土屋は1年目の2010年に1軍デビュー。2013年までの4年間で計22試合に登板したが、同年に戦力外に。12球団合同トライアウトを受けたが、獲得球団はなく翌年から打撃投手となった。育成1位の松井は支配下契約を勝ち取ることができず、2年目の2011年シーズン終了後に戦力外となっている。(Full-Count編集部)

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