全日本実業団女子駅伝予選会 きょう号砲 十八・野上が一区

2年ぶりの舞台へ向けて最終調整に励む十八銀行のエース野上=長崎市営陸上競技場

 第5回全日本実業団対抗女子駅伝予選会「プリンセス駅伝in宗像・福津」は20日、福岡県宗像市の宗像ユリックス発着コース(6区間42.195キロ)に28チームが出場して行われる。スタートは午後0時10分。長崎県勢は十八銀行が2年ぶり、メモリードが4年連続でエントリーした。
 全日本実業団対抗女子駅伝「クイーンズ駅伝in宮城」(11月24日・宮城)の出場権は上位14チームが得る。昨年の本大会上位8チームは予選免除。
 十八銀行は2017年、それまで13年連続で獲得してきた全日本切符を逃すと、昨年はメンバーがそろわずに欠場。苦しい状況が続いているが、エース野上恵子がマラソンなどで活躍して仲間を盛り上げ、チームは地道に「駅伝復帰」を目指してきた。
 部員6人とギリギリながら、予選会出場が実現した今年。来年10月に親和銀行と合併するため「十八銀行」としての全日本への挑戦は、これが最後となる可能性が高い。
 オーダーは1区に注目の野上を起用。この勢いを上り調子の三宅翔子、次期エース候補の本田純麗がつなぎ、前半で流れに乗るプランだ。吉井賢監督は「3区終了時点でどの位置にいられるか。本大会出場の可能性を広げたい」とポイントを挙げる。
 発足5年目のメモリードは、今季7人の新戦力が加入して選手層が厚くなった。各チームのエースが多く集まる3、5区の長距離区間は、マラソン経験豊富な吉冨博子と大樽瑞葉が出走。昨年の24位からの浮上を目指す。
 レースは諫早高出身の森智香子がアンカーを務める積水化学をはじめ、資生堂、京セラなどを中心に激しい上位争いが予想される。

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