「世界で最も美しい湾クラブ世界総会in富山」の参加者を歓迎するイベントが19日、射水市海王町(新湊)の海王丸パークで開かれた。あいにくの雨で、参加者によるパレードなどの行事は中止となったが、帆船海王丸の見学などを通じ、参加者や市民ら約300人が富山湾の魅力に親しんだ。
総会参加者は海王丸パーク内の施設で富山湾の四季をまとめた映像を観賞した後、3班に分かれて海王丸を見学。大藤高広船長が甲板でベルや舵輪などの装備を説明した。
芝生広場では、石井隆一知事やミッシェル・ブジョルド理事長、関係者を交えてオオシマザクラ5本を植樹した。射水市作道小学校児童が介添えした。
新湊漁協所属の15隻による漁船パレードや、同パークから新湊マリーナまでのクルージングもあった。イベントには中川忠昭県議会議長や永原功美しい富山湾クラブ会長、高木繁雄とやま緑化推進機構理事長、夏野元志市長、駒澤北日本新聞社長らが参加した。
■次回開催地へクラブ旗
世界総会の閉会式は19日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山であり、石井知事とブジョルド理事長が次回開催湾のモロッコ・ダクラ湾の代表のムハメド・シェリフ氏にクラブ旗を渡した。
100人が出席。石井知事は「持続可能な開発目標の実現に向け、富山も着実に進んでいきたい」とあいさつ。パーティーでは美しい富山湾クラブの永原会長の発声で乾杯した。
20日は県内各地を巡るエクスカーション(小旅行)を実施し、全日程を終える。
■富山で記念イベント
富山湾のクラブ加盟5周年を記念したイベントが19日、富山市の富山国際会議場であり、約360人がトークショーと講演を通じて海の魅力や環境保全に理解を深めた。
「怪魚ハンター」として知られる小塚拓矢さん(高岡市出身)と稲村修魚津水族館長が対談し、富山湾でリュウグウノツカイやダイオウイカといった大物を釣る可能性を語り合った。環日本海環境協力センター(富山市)の鈴木基之理事長が講演した。