バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズ(中地区2位)は19日、富山市総合体育館で大阪エヴェッサ(西地区3位)に76-81で敗れた。通算3勝3敗。
富山は前半、船生や前田を中心に得点したが、大阪に次々と3点シュートを沈められ、32-44と12点のリードを奪われた。
後半は宇都や阿部の粘り強い守備からリズムをつくり、新加入のオルトンやライオンズが得点を重ねたが、点差を縮めるのが精いっぱいだった。20日は午後1時5分から同体育館で再び大阪と対戦する。
富山以外の試合では、西地区トップの京都が東地区のA東京に100―93で勝ち、開幕からの連勝を6に伸ばした。
■守備で後手 序盤に点差
序盤に奪われたリードが最後まで響いた。富山は第1クオーターから勢いに乗れず、大阪に7本の3点シュートを決められるなどして12点差をつけられた。ドナルド・ベック監督は「試合の出だしからエナジーを持って入れなかった」と厳しい表情だった。
序盤は大阪のアウトサイドからの攻撃が好調だったため、富山のゴール下を固める守備陣形が広がってしまった。阿部は「いつものディフェンスができず、後手に回ってしまった」。第1クオーターは相手に80%近い確率でシュートを沈められた。
得点源のライオンズは、16日の川崎戦でフル出場した疲労からか、前半は9得点にとどまった。後半に立て直し、最終的には両チーム最多28点を上げたが、出遅れはチームにとって痛手だった。
ただ、大黒柱のスミスが不在の中、合流間もない新加入オルトンの活躍や後半に見せたチーム全員での粘り強い守備は好材料だ。阿部は「スミスがいない中でどれだけできるのかを証明していかないといけない」と力強く語った。 (社会部・久保智洋)
富山 76 - 81 大阪 (1Q)15 - 27 (2Q)17 - 17 (3Q)19 - 19 (4Q)25 - 18 ▽観衆 2197人