伝統の「石かち」披露 ど~んと利賀の山祭り

力強い「石かち」を披露する住民=そばの郷

 ど~んと利賀の山祭りが20日、南砺市利賀村坂上のそばの郷(さと)で開かれた。合掌造り家屋の土台を固める儀式「石かち」の再現や特産農産物の販売など多彩な催しでにぎわった。

 石かちは合掌造りの家を新築する時に行われる伝統行事。やぐらの真ん中に立てた木柱を上下に動かして基礎の石を突き固める。

 山祭りでは、高さ10メートルの木柱を立て、「石かち唄」に合わせて住民や観光客が四方から綱を引き、木柱を突いた。

 利賀村むぎや保存会による郷土民謡のステージや丸太切り競争のほか、イワナの塩焼き、新そばの販売などもあり、来場者は山里でイベントや秋の味覚を楽しんだ。開会セレモニーで高桑久義実行委員長が「来場者と地域の人が一緒に楽しんでほしい」とあいさつした。

民謡を披露する住民ら
「石かち」の綱を引く住民ら

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