大門の繁栄歴史に思い 射水市民が旧北陸道沿い散策

明治天皇が立ち寄ったことを伝える石碑(右)を見学する参加者

 射水市の人材育成事業の卒業生でつくる「射水まちづくり大学同窓会」(岡田一雄会長)は20日、地域の歴史や住民活動を見聞きするイベント「まちづくりプラットホーム」を同市大門地域で開いた。市民約60人が参加し、郷土史家の講演や散策を通じて旧北陸道沿いを中心に栄えた大門地域の歴史に理解を深めた。 (射水総局長・高松剛)

 イベントは地域振興会やNPOなどまちづくりの一端を担う市民の活動を知ってもらうとともに、新たな担い手を発掘するのが目的。昨年度から始まり、本年度は市の委託を受けて射水まちづくり大学同窓会が企画運営を担っている。

 本年度3回目となる20日のイベントは「旧北陸道in大門」をテーマに開いた。参加者は大門総合会館に集合。「大門史談倶楽部」の二瀬保邦副代表から、江戸から現在に至る交通路の変遷や明治期のにぎわいなどについて話を聞いた。

 続いて同会館から旧北陸道を通り、庄川右岸の「庄川水辺の交流館」まで散策した。途中、明治天皇が1878(明治11)年に北陸を巡幸した際に休息を取った「小休止跡」を見学。交流館では庄川の水害と治水事業などについて学んだ。

 母親と参加した横山拓洋(たくみ)君(大島小6年)は「地域の歴史や文化財に興味がある。話を聞きながら歩くと、いろんなことが分かり楽しい」と笑顔で話した。

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