県警がツイッターを活用し、防犯情報を漫画で発信する取り組みに力を入れている。県警の依頼を受け、漫画やイラストを得意とする女性タレントが執筆を担当。若年層への訴求力をてこに、特殊詐欺被害が深刻な高齢者らに防犯情報を拡散する狙いがある。
県警犯罪抑止対策室のツイッターで21日から防犯漫画の掲載を始めたのは、タレントの小島みゆさん(26)。初回は横行する特殊詐欺をテーマに、高齢者から言葉巧みにキャッシュカードをすり替えて盗む手口を紹介。怒りに震える県警の振り込め詐欺撲滅ヒーロー「振り込まセンジャー」が撲滅に立ち上がる姿を描いた。
小学生の頃から漫画を描いていたという小島さん。キャラクターの喜怒哀楽を前面に出したタッチが特徴で、定期的に更新を予定している。「漫画で犯罪の手口を分かりやすく掘り下げて発信し、若い人からおじいちゃん、おばあちゃんに注意を促すツールになれば」と話す。
同室のツイッターでは6月から、タレントの月野ももさん(22)が4こま漫画で防犯情報を発信している。これまでに12本を掲載。フォロワーはこの間、約4千人増えたという。同室は「ツイッターと漫画の組み合わせは、若年層への発信に有効。孫世代からの注意喚起なら受け入れやすいと感じる高齢者は少なくないので、幅広い世代に防犯情報を届ける手段として活用していきたい」としている。