若鶴酒造蒸留所 英専門誌で特集

ウイスキーマガジン最新号の表紙

 ウイスキー界で最も権威がある英国の専門誌「ウイスキーマガジン」の最新号の巻頭特集で、若鶴酒造(砺波市三郎丸)の三郎丸蒸留所が取り上げられた。高岡銅器の技術を用いて開発した世界初の鋳物蒸留器を紹介。稲垣貴彦取締役と、蒸留器を鋳造した老子製作所(高岡市戸出栄町)の老子祥平取締役工場長が表紙を飾った。

 特集記事は6ページで、若鶴酒造の歴史や三郎丸蒸留所の概要などを説明。「ZEMON(ゼモン)」と名付けられた鋳物蒸留器は、梵鐘(ぼんしょう)の製造技術を応用して作られ、芳しい香りだけを残す作用があることを紹介した。

 ウイスキーマガジンは1997年創刊で年8回発行。これまで日本人で表紙になったのはニッカウヰスキー創業者の故竹鶴政孝氏ら3人。

 稲垣取締役は「高岡銅器の伝統技術が評価され、大変うれしい。富山ならではのウイスキーを世界に広めていきたい」と話した。

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