「稲穂の亀」お目見え 雲仙・伊勢屋旅館

 長崎県雲仙市小浜町の老舗旅館で新築工事を終えた「伊勢屋旅館」のフロントに、稲穂で編んだ亀がお目見え。つぶらな瞳で宿泊客を出迎えている。
 同旅館は昨年5月、50年ぶりの全面建て替え工事に入り、今月から営業を再開している。宿泊で訪れた佐賀県の農家の夫婦が収穫後の稲穂で亀をこしらえ、新築祝いに持参したという。
 旅館としては県内で最も古い創業350年の歴史がある同旅館。「鶴は千年亀は万年」のことわざにあやかって、同旅館のおかみは「末永く愛される旅館を目指し、千客万来となりますように」と願掛け。

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