長崎女子高ダンス部 チームプレーで全国目指す

全国大会出場を目指す長崎女子高ダンス部

 大阪府立登美丘高ダンス部の「バブリーダンス」以来、注目を集める高校ダンス部の活動。長崎県教委によると長崎県でも数校で、部活として生徒がダンスに励む。長崎市の鶴鳴学園長崎女子高は約10年前に同好会として出発し、ダンス部となって3年目。全国大会出場を目標に掲げ、日々汗を流している。

 同好会は、当時の生徒から「やりたい」と希望があり発足。同好会では発表の場が校内に限られていたため、校外でも活動できるように2017年度、部に昇格した。同年から外部インストラクターの指導も受け、昨年初めて日本高校ダンス部選手権九州大会(スモールクラス)に出場した。

 2年生5人、1年生9人の計14人。ほとんどがダンス未経験で入部する。平日の放課後に練習し、月6~7回は長崎市の「リボン ダンススクール」代表の小金丸知華さんらが指導。それ以外の日も小金丸さんと2年の木下千聖(ちさと)部長(16)が相談して考えた練習メニューをこなす。

 踊るのはヒップホップ。1作品約3分という演技を踊りきる基礎体力や体幹を養うため、日々の練習は筋トレから。その後リズムトレーニングがあり、振り付けの練習に入る。ダンス経験がある1年の岩永みなみ副部長(15)は「ダンス部があるかどうか調べて入学した。先輩後輩の関係は楽しく、自分のダンススキルも上がっている」と話す。

 「腹筋、背筋を使って」「ワンツ! ワンツ!」-。9月下旬、10月に開かれる同校文化部の発表会「CranesFestival」へ向け、ダンスの練習に熱が入っていた。複雑な振り付けで、あいまいな部分があれば一つずつ確認し、自分たちの演技を作り上げていく。

 小金丸さんは「ダンスはスポーツと同じでチームプレー。自分たちが楽しむとともに、周りを見る目を養ってもらうことも大切にしている。学校全体で応援されるチームになってほしい」と語る。

 毎年7月にある大会には今年も出場。全国大会に出場できる上位チームには入れなかったが、昨年より堂々と演技ができた。2年の鳥越日美葵(とりごえひびき)副部長(17)は「まだまだレベルの違いを感じた。強いチームほど団結力があってあいさつなどがすごい。普段の生活から頑張りたい」と笑顔。木下部長は「練習の時にみんなで悪いところや良いところを言い合いながら改善していくのが楽しい。練習と休憩のメリハリをしっかり付けて、みんなで強いチームにしたい」と話す。

真剣な表情でダンスに取り組む部員=長崎市、長崎女子高

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