中京・関東に営業拡大 サンテン・コーポレーション

 北陸を中心に商業施設などの設計、施工を手掛けるサンテン・コーポレーション(高岡市東上関、山本政則社長)が中京、関東に営業エリアを拡大している。今月、名古屋市の同業企業を買収して新たな拠点にしたほか、来春には東京オフィスの社員を増員する。新規出店に関する情報収集力を高め、受注増を目指す。

 同社は商業施設を中心に、飲食店や医療機関のオープンを企画から施工、メンテナンスまで総合的にサポートしている。ショッピングセンター関連も数多く手掛け、増床リニューアルしたイオンモール高岡では約20店舗、ファボーレでは約40店舗の施工に関わった。

 営業エリアの拡大は、県外から県内、県内から県外に進出する事業者へのサービス強化が狙い。今月上旬には店舗設計施工の「スズキアディックス」(名古屋市)の全株式を取得し、完全子会社化。中部全域にネットワークを広げる。

 北陸新幹線の開業に合わせて2015年に開設した東京オフィスの常駐スタッフも現在の1人から3~5人に増強する。山本社長は「情報の収集力を高め、顧客を開拓していきたい」と話している。

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