【台風19号】秦野、伊勢原も被害 住宅、農業施設が破損

 台風19号に伴い、神奈川県の秦野、伊勢原の2市でも、住宅被害や土砂流出、倒木などの被害が出た。また一部地域で停電した。けが人はいずれもなかった。

 秦野市では13日現在、住宅被害は一部損壊が2軒。その他の被害では、土砂流出などが34件、倒木が4件、道路冠水が6件、それぞれ確認された。渋沢や千村、上大槻などで停電が起き、最大で1430軒の電気が一時、止まった。

 一方、伊勢原市では15日現在、住宅被害は一部損壊が2軒。日向地区の一部では断水した。ビニールハウスや鉄骨ハウスの農業施設の被害は、ビニールが破れるなど13件に上った。

 その他の被害では、道路への土砂堆積が2件、公園での倒木やそれに伴う遊具の破損が25件だった。また大山、上粕屋地区など約1600軒で一時、停電した。

 市危機管理課によると、カキやミカンといった農作物は、収穫を終えた農家が多く、大きな被害はなかった。

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