北陸経済研究所は24日、北陸のキャッシュレス事情をテーマにした研究報告を発表した。中小事業者のキャッシュレス決済について、会計処理のデジタル化で業務効率化が見込めるとして積極的な導入を呼び掛けた。
キャッシュレス化のメリットとして資金の流れを一元管理できることを挙げ、「財務状況を見える化できる」と強調。経営判断の合理化・迅速化に役立つとした。
総務省の調査データを基にキャッシュレス動向を分析。2018年の調査で北陸で「電子マネーを使ったことがある人」の割合は32.6%で、15年の15.4%から倍増していることに注目。
増加の要因として、北陸新幹線開業を契機に交通系ICカードを利用できる場面が増えたことや、地元スーパーを中心に電子マネーの導入が相次いだことなどを挙げた。